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《鍼灸師監修》鍼灸師が教える。つらい鼻炎の症状を改善するツボ 6選

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「風邪や花粉症のときはもちろん、一年中、鼻がむずむずするアレルギー性鼻炎の悩みを訴える人が増えています」と話すのは、鍼灸(しんきゅう)師で太子橋鍼灸整骨院(大阪府守口市)の丸尾啓輔院長。
止まらない鼻水、鼻づまりなどの不快な症状に悩まされるとき、仕事中や通勤電車、また、テレビを観ながらなどいつでもそっとケアできるツボ押し法をご紹介します。

鼻の不快な症状は、頭と体のつながりが滞っている

鼻の不快な症状とその原因、また東洋医学の考え方について、丸尾さんはこう話します。

「水のように鼻汁が出る、息が苦しくなる鼻づまり、かんでもうみのような鼻汁が出る、くしゃみ、涙目などの鼻炎の症状は、とてもつらいと思います。

東洋医学では、1つの症状に1つの処方だけではなく、多方面からのアプローチを行いますが、鼻の不快な症状があるときは、頭と体のつながり、東洋医学でいう『水(すい)』や『気』の巡りが滞っていると考えます。

原因には、冷えや寒暖の差、風邪や花粉症、アレルギー、また鼻の病気などがあるでしょうが、まずは『水』と『気』の流れを整えてから、鼻に訴えるツボの刺激を試みましょう」

首の後ろを温めてから順にツボを押す

ではここで、丸尾さんが選んだツボとその指圧法を教えてもらいましょう。

「次に紹介する(1)の通り、首の後ろをまず温めてください。血流が促進されて鼻の血管の老廃物などを流すように促します。その後、(2)~(6)の5つのツボを指圧すると、鼻の症状の改善に有用です。首を温める時間や余裕がないときは、6つのツボ押しをしましょう」

下記の説明も、丸尾さんによります。

(1)天柱(てんちゅう) ― 頭と体をつなぐ場所

「天」は頭部、「柱」は大黒柱同様に、もっとも大切な部分を支えるものを示します。首は頭と体を結ぶ血管や神経の通り道であるため、ここを指圧する、また温めると、首や肩まわりで滞った『気』や『血』の流れが促されます。また、鼻水、鼻づまり、肩こり、首の痛み、頭重感、憂うつ感、ぼんやり感、ストレス、目の疲れなど、心身のさまざまな症状を和らげるように働きかけます。
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位置: 後頭部の髪の生え際を触ると、中央にくぼみがあります。その両側に、縦に太い筋肉が2本、浮き上がっています。これを僧帽筋(そうぼうきん)と呼び、僧帽筋が髪の生え際と接する部分が天柱です。左右にあります。
刺激法:両手で頭を抱え、おや指の腹を「天柱」にあて、ひと押し10秒ほどを3~5回、繰り返します。また、蒸しタオルや市販の首や肩を温めるグッズで、天柱の位置を意識して、首のうしろ全体を数分、温めます。

(2)晴明(せいめい)  ― 涙目と鼻の通りを改善

「晴」はひとみや目玉、「明」は明らかという意味合いです。目と鼻の不快な症状、涙が出て目がしょぼつくとき、目が疲れているとき、鼻づまりなどのケアに用います。このツボの下には、鼻涙管(びるいかん)という目と鼻をつなぐ管があり、ここを刺激することで鼻づまりを改善することが期待できます。
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位置:目頭の骨のくぼみと鼻柱の中間にある小さなくぼみ。刺激すると、鼻の奥にずんとした重みや痛みを感じる部分。
刺激法:痛みがある部分を、ひとさし指で鼻柱に向かって指圧します。やや強めに、ひと押し5秒~10秒ほどを3~5回、繰り返しましょう。眼球を刺激しないように注意してください。

(3)攅竹(さんちく)  ― 「晴明」と同時に押して鼻の通りをケア

「攅」はつえを意味し、「竹のつえが必要」なほどの目の疲れをケアするとされるツボです。また、鼻水、鼻づまり、涙目、めまいにも効果があります。朝起きて目が腫れぼったく鼻水が出るという場合には、ここをやや強めに、(2)の「晴明」と同時に押すとよいでしょう。
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位置:左右の眉頭の、まぶた側を触るとわかるくぼみの部分。
刺激法:くぼんだ部分を、おや指で下から押します。おや指とひとさし指でつまんでもよいでしょう。押す方向を変えながら、例えば、上に、下に、反対の目に向けて、眉尻の方にと、円を描くようにひと押し5秒ほどを繰り返します。少しの刺激でコリ具合がわかりやすいツボです。
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(4)四白(しはく)  ― 「水」の流れを改善する

「四」は四方、「白」は明白という意味で、「四方が明らかになる」ことを表すツボです。顔の神経の出口にあたる場所とされ、鼻づまりによるこもった感じを和らげ、鼻炎、副鼻腔炎(ふくびくうえん)の鼻の痛みの緩和に働きかけます。また、顔の血流、水の流れを整えて鼻水の通りや鼻づまりを改善します。緊張で顔がこわばる、 ほおが痛むときにも有用です。
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位置:眼球のくぼみの下に湾曲した骨があります。その縁の中心から、自分のおや指の幅1本分ほど下方に移動した部分。あっかんべーをすると、指が骨にあたって止まる場所からすぐ鼻の側。少しへこんでいます。
刺激法:なか指の腹で上下左右に向けて押してみて、痛みを感じる方向があれば、やや強めにひと押し5~10秒ほどを3~5回、繰り返してください。

(5)巨(こ)りょう ― 鼻炎よる鼻づまり、鼻水に

「巨」は小鼻の両側から口の角までをたどる溝のことで「巨分(こぶん)」と呼び、「りょう」は、骨のすみ、オウトツ、盛り上がりを意味しています。つまり、「巨分の角を示すツボ」です。あらゆる鼻の不快な症状、鼻血や慢性副鼻腔炎のケアにも働きかけます。
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位置:鼻の両脇にあります。鼻の穴から左右に水平に引いた線と、瞳(黒目)からまっすぐ下におろした線が交差するところ。
刺激法:ひとさし指の腹で上下左右に向けて押してみて、痛みを感じる方向があれば、やや強めにひと押し5~10秒ほどを3~5回、繰り返してください。

(6)迎香(げいこう) ― 鼻づまりで香りを感じないときに

読んで字のごとく、「香りを迎える」場所を示すツボです。においをかぎとれないぐらいに鼻がつまったときにはここを押すとよいとされる、鼻づまり、鼻水、鼻血など鼻に関する諸症状の特効ツボです。
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位置:小鼻の両脇すぐ、くぼんだ部分。わかりやすい場所です。
刺激法:両手のひとさし指やなか指で、左右のツボを同時に、ひと押し10秒~1分を数回、繰り返します。やや強めに押すことを意識しましょう。

 
首の後ろを温めた時点で鼻づまりが少しよくなったように感じ、その後、5つのツボをていねいに指圧している間に、鼻のあたりが楽になっていくように思いました。これらのツボ押しは、いつでもどこでもできるので、ちょっとした時間に、こまめにひと押しセルフケアを続けてみてはいかがでしょうか。

取材・文 藤井空/ユンブル

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取材協力・監修:丸尾啓輔氏。鍼灸(しんきゅう)師。柔道整復師。太子橋鍼灸整骨院院長。「健康寿命をいつまでも!」と掲げ、整形外科勤務の経験を活かしたロコモティブシンドロームの改善を得意とし、リハビリ、鍼灸治療を行っている。
太子橋鍼灸整骨院:大阪府守口市京阪本通1-3-10

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