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鼻水が止まらない! 花粉症対策の漢方「小青竜湯(しょうせいりゅうとう)」

花粉症対策の漢方「小青竜湯(しょうせいりゅうとう)」

花粉症の季節到来! 漢方で鼻水対策をするなら「小青竜湯」

花粉症の方にとって、春はつらい季節ですよね。鼻水、鼻づまり、目のかゆみ……。薬で症状をやわらげることは可能ですが、花粉症に使われる多くの薬は、どうしても眠くなったり、だるくなったりしてしまいがちですよね。そこで今回は、鼻水などの症状に用いられる、眠くならない漢方、「小青竜湯(しょうせいりゅうとう)」をご紹介していきましょう。

鼻水、鼻づまりの原因は?

漢方において、花粉症の代表的症状である鼻水や鼻づまりは、体内の「水(すい)」の巡りにおける異状と考えられています。鼻水や涙などは、体を構成する「気(き)・血(けつ)・水(すい)」のうち、「水」にあたります。

通常であれば、体内を巡り、不要なものは体外へと排出されるのですが、なんらかの原因により、水の巡りが滞るようになると「水滞(すいたい)」という状態になってしまうのです。

これは、本来排出されるべき水が体内に残っているということ。鼻水や鼻づまりは、鼻や気管支に水が溜まってしまっている状態です。この余分な水を排出することが、治療のひとつとなります。

「水滞」がもたらす鼻炎症状

漢方から花粉症を考えた場合、水の巡りが悪くなった「水滞」という状態が、花粉症を引き起こしています。では一体、なにが水滞の原因になるのでしょう?

原因にはいくつかありますが、代表的なものとしてあげられるのが体の冷えです。体が冷えて、水の巡りが悪くなると、薄くて水っぽい鼻水が一日中止まらず、くしゃみを繰り返すようになります。

また、冷えとは反対に、「熱」が原因となっていることもあります。この場合は、鼻炎症状がひどく、鼻水は粘り気を帯びています。

このほか、「気」や「血」の不足や巡りが悪くなっていることにより「水」が影響を受けている場合もあげられます。体力が著しく落ちている場合は、このタイプであることが多く、鼻水は透明で、倦怠感や足元の冷えを伴うとされています。

このように、漢方の視点で花粉症を診ると、原因は人によってさまざま。そのため、花粉症を漢方薬で治療する場合は、自身が上記3つのうち、どれにあてはまるのかを把握して治療を行うことが大切です。

とまらない鼻水に

花粉症で多く見られるのは、水っぽい鼻水が流れるように出てとまらない、という症状です。このような花粉症は冷えが原因となっているため、体を温めるとともに、体内の水の巡りを整える小青竜湯が用いられることが多いようです。

また、鼻水とともによく見られる涙目、目のかゆみ、たんやくしゃみなどにも「小青竜湯」は効果的。ただし、熱や体力の衰えが原因となっている花粉症には、小青竜湯では改善されないこともあるため、そういった場合は、別の漢方薬の方が適している場合もあるので、医師や薬剤師に相談しましょう。

冷えが原因の花粉症の場合は、漢方薬を取り入れるだけではなく、体を冷やさない、余分な水分はとらないということも大切です。意識して漢方薬の効果を後押ししましょう。

小青竜湯に含まれる生薬

小青竜湯には、麻黄(まおう)、芍薬(しゃくやく)、乾姜(かんきょう)、甘草(かんぞう)、桂皮(けいひ)、細辛(さいしん)、五味子(ごみし)、半夏(はんげ)の8つの生薬が含まれます。

主となる生薬は、麻黄で、余分な水を取り除く効果があります。細辛と五味子の組み合わせは、冷えのある水滞が原因の鼻炎症状に効き、半夏は、水分代謝の異常に効果があります。また、生姜を感想させた乾姜は、冷えの改善に役立つとされています。

小青竜湯はこんな人におすすめ

花粉症と一言にいっても、原因が違えば使用すべき漢方薬も変わってきます。体力が中程度かやや虚弱で、鼻水が水っぽいような方であれば、一度、小青竜湯を試してみるのもよいのでは。
眠くなるような成分が含まれていないため、眠気を避けたいという方は、試してみる価値があるかもしれません。ただし、長期的な服用には不向きな漢方薬ですので、医師や薬剤師に相談して、取り入れるようにしてみてくださいね。

(文/鈴木渓子)

【参考】
ココロとカラダの不調を改善する やさしい東洋医学
(ナツメ社 2016年) 監修:木村 容子, 伊藤 隆, 蛯子 慶三
はじめての漢方手帖
(メディアパル 2013年)丁宗鐵 著

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