キッコーマンニュートリケア・ジャパン株式会社

《鍼灸師監修》女性鍼灸師が教える。 月経にまつわる不快を改善するツボ5選

1702_takada

おなかの痛みや腰痛、肩こり、イライラ、うつうつ、冷えなど、月経時や月経前の不調は憂うつです。そこで、女性の健康と美容のツボケアを提唱する太子橋鍼灸整骨院(大阪府守口市)の鍼灸(しんきゅう)師・高田香菜子さんに、それらの不快感を改善するツボ押し法を教えてもらいました。

「血(けつ)」の滞りが不調につながる

月経のときの不快感の原因について、高田さんは次のように説明します。

「東洋医学では、体内の『気・血(けつ)・水(すい)』という3つの要素が健康状態を左右すると考え、月経のトラブルは、『血』の異常が関係するととらえています。

『血(けつ)』は、血液だけでなく、ホルモンの成分などを含めた体液すべてを指す言葉で、全身に栄養を巡らせて、臓器や器官の働きを高めるものです。

『血』の循環が滞ると、便秘、冷え、肌荒れなどの不調が現れやすくなります。月経時におなかや腰に痛みが現れるのも、子宮周辺の『血』の巡りが悪化しているためです」

では、『血』の巡りがよくなれば、不快感も改善するということでしょうか。

「そうです。そして、『血』の流れを促すためには、冷えを改善する必要があります。おなかや骨盤のまわりには『血』の循環を促進する多くのツボがあります。

まず、カイロやホットパックでおなかを前後から挟むように温めて、次にご紹介するツボを1番から順番に刺激してください。ただし、どのツボも、婦人科系の不調への応用範囲が広いので、例えば、デスクワーク時には(2)の『合谷(ごうこく)』だけを押すというのも有用です」と高田さん。

血流を促すことを意識して、順に押す

ではここで、高田さんが選んだツボ押し法を挙げてもらいましょう。説明は、高田さんによります。

(1) 三陰交(さんいんこう)― 女性の不調に用いる代表的なツボ

1702_takada_saninkou

三陰交という名称は、五臓のうち、脾(ひ)、腎(じん)、肝(かん)の三つの経絡が交わる場所を意味します。体を温めて冷えの改善、体力を補うように働き、婦人科系のトラブル、月経痛、憂うつ、便秘、下痢、胃もたれなどに働きかけます。

位置:足首の内側のくるぶしの上から、指4本をそろえた幅の分だけ上がったところ、骨のすぐ後ろ側。左右にあります。
 
刺激法:足を握るようにつかみ、「三陰交」におや指の腹を当てて、ひと押し10秒ほどを3~5回、繰り返します。

(2) 合谷(ごうこく)― 痛みを和らげる万能ツボ

1702_takada_goukoku

手のおや指とひとさし指のくぼみが谷のようで、そこから体を巡るエネルギーが湧き出るとされています。ここを押すと全身に刺激が伝わりやすいことから、月経痛を始め、頭痛や肩こり、目の疲れ、歯痛などさまざまな痛みを緩和するツボとして、また、便秘や下痢、腹痛、むくみなどの不調にも作用することで知られています。

位置:手の甲の、おや指とひとさし指の付け根の骨が接するあたりのひとさし指側。左右にあります。
 
刺激法:もう一方の手のおや指の腹をあて、ひと押し10秒ほどを3~5回、繰り返します。もみほぐすようにするのもよいでしょう。

(3) 大巨(だいこ)― 冷えや月経不順を整える

1702_takada_daiko

「大」も「巨」も大いなる、立派なという意味から、おなかの重要なツボを指します。冷え、のぼせ、月経不順などの婦人科系の症状や、便秘、下痢、腹痛などの不調に働きかけます。

位置:おへその横から、ひとさし指となか指の2本をそろえた幅の分だけ外側へ離れ、そこからさらにひとさし指の幅1本分を下がった場所。左右にあります。
 
刺激法:おや指で、ひと押し10秒ほどを3~5回繰り返します。おなかの痛みが強いときは無理に押さないようにしましょう。

(4) 太谿(たいけい)― 足の冷えを和らげる

1702_takada_taikei

「太」は重要、「谿」は谷や大きくくぼんでいるところを表すことから、足のくぼみにある重要なツボを意味します。足の冷えの改善に働きかけることから、おなかや腰の冷え、痛み、月経にまつわる不調、まためまいや頭重感などの諸症状を和らげます。

位置:内側のくるぶしのすぐ後ろのくぼんだところ。
 
刺激法:足を握るようにつかみ、おや指の腹を当てて、ひと押し10秒ほどを3~5回、繰り返します。

(5) 血海(けっかい)― 血液の循環を促す

1702_takada_kekkai

「血」は血液や血の道、「海」は水の集まる場所との意味合いから、名称の通り、血の海を指します。「血」の滞りを取り除くツボで、経血量異常、むくみ、のぼせなどの症状を改善します。

位置:膝(ひざ)の皿状の骨(膝蓋骨・しつがいこつ)の上、内側の角のふちからひとさし指、なか指、くすり指の3本をそろえた幅の分だけ上がったところ。左右にあります。
 
刺激法:「血海」におや指の腹を当てて足を握るようにつかみ、ひと押し10秒ほどを3~5回、繰り返します。

 
さらに高田さんは、「季節を問わず、日ごろから体を冷やさないようにすることがポイント」と話し、次のアドバイスを加えます。

「湯船に浸かって温まってから、体を洗うときに先ほどの5つのツボを指圧するのもいいでしょう。また、冷たい食べ物や飲み物を取り過ぎない、はらまきや靴下を着用して下半身を冷やさないなどの習慣を身につけましょう」

おなかと腰のホットパックと、これらのツボの指圧で、おなかの痛みや張り、冷えが和らぐということです。さらに、入浴時のツボ押しは、不調と冷えをケアする一石二鳥の方法です。試してみてはいかがでしょうか。

取材・文 藤井空/ユンブル

takadakanako

取材協力・監修:高田香菜子氏。鍼灸(しんきゅう)師。太子橋鍼灸整骨院勤務。「美は健康な体から!」をモットーに、美容鍼灸、トリートメントなどの施術が得意。
太子橋鍼灸整骨院:大阪府守口市京阪本通1-3-10

キッコーマンニュートリケア・ジャパン株式会社
1702_takada

この記事が気に入ったら
いいね!しよう