薬膳料理シリーズ 体に良い「薬膳」とは何のこと?

体に良い「薬膳」とは何のこと?

薬膳ってどんな料理のこと!?

『薬膳』ときくと、体によいヘルシーな料理をイメージされる方が多いと思います。同時に、味にクセがあり美味しくないのではないか、家庭料理としてはハードルが高いのではないかなど、少し日常に取り入れるには難しいイメージを抱く方も多いかもしれません。
薬膳の基本は、あくまでも食で病気にならない健康な体を作り、保つこと。今回は、薬膳の基本をご紹介しつつ、奥深いその世界を紐解いていきます。

薬膳の歴史と基本思想

薬膳という言葉自体は、1980年頃に呼ばれるようになった言葉といわれています。それより古くは『食養生』などと呼ばれ、食事による健康管理を行うことをさします。
薬膳料理では、東洋医学の基本である陰陽五行説が取り入れられています。
陰陽五行説とは言葉の通り、物事はすべて五つに分類され、それぞれの関わり合いで成り立っているという考えと、「陰」と「陽」の二極化によって、調和を保っているという考え方で成り立ちます。

薬膳は素材の持つ性質を理解することが大事

これら陰陽五行説の考えは薬膳にも用いられており、素材にはそれぞれ体を温めたり冷やしたりする性質を「熱」「温」「平」「涼」「寒」の5つに分類した「五性(ごせい)」という考えがあります。 (「平」を除いた4つで「四気(しき)」とすることもあります。)
味覚においても「酸」「苦」「甘」「辛」「鹹(かん)=塩辛い」の5つからなる「五味(ごみ)」という、味による5つの分類があります。
薬膳料理とは特別な料理ではなく、これら素材の性質である五性や五味を理解し、体の状態に応じて必要な食材を摂取することが薬膳料理の基本なのです。

薬膳と調理方法

薬膳料理は素材選びと同様に、どう調理するかも大切になっていきます。
素材を加熱するかしないかで、体にもたらす性質が変わる素材もあるからです。たとえばレンコンは生食であれば「寒」の性質から体を冷やす働きをするものですが、加熱により性質が「温」に変化し、体を温める性質に変化するといわれています。

調理することで、食材は食べやすく消化されやすくなりますが、場合によっては性質を変化させることにもつながります。
また食べたらすぐに効果を発揮することを期待される方もいらっしゃいますが、習慣的に摂取することで、体調を整えていくのが薬膳の考えです。
食材の持つ性質を正しく理解し、焦らず日常に無理なく取り入れ続けていくことが、体調を整える鍵なのです。

薬膳料理の基本である五性と五味、そして陰陽の性質を知り、取り入れることで、食事はよりあなたの健康の助けになってくれるはずです。
薬膳の知識を活用し、健康に配慮した食事を心がけてみてください。

【参考】
国際薬膳食育学会 和漢膳(薬膳)とは
http://kokusaiyakuzen-shokuiku.org/wakanzen/
All about 健康・医療 薬膳の基礎知識
https://allabout.co.jp/gm/gc/301369/
食品のタイプと味を表す「四気」「五味」
https://allabout.co.jp/gm/gc/301370/
湯先生の薬膳楼
http://www.yakuzenro.jp/index.htm
いちばんわかりやすい漢方の基本講座(成美堂出版 2015年)佐藤 弘総監修など
薬膳で楽しむ毒出しごはん (マイナビ 2012年)青山 有紀著)
げんきときれいをつくる五味五色(日本経済新聞出版社 2013年)パン ウェイ著

体に良い「薬膳」とは何のこと?

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