「病気じゃないけど調子が悪い」それって未病かも?

「病気じゃないけど調子が悪い」それって未病かも?

なんだか調子が悪いけれど、検査をしても異常はない。しかし、体調がおかしいと首をかしげている人もいることでしょう。もしかしたら、未病かもしれません。
そこで、未病とはどういうものか、生活で取り入れられる改善方法を紹介します。

未病とは

未病という言葉を聞いたことはありますか? 元は中国最古の医学書で用いられていた言葉といわれており、「病気に向かう状態」を指すそうです。まだ病気でない未病のうちに対策をして、病気を起こさないよう心がけることが大切のようです。

・原因がよくわからない疲労や胃腸の不調は、未病の可能性がある

疲れやすい・疲れが取れない、胃腸の調子もおかしいけれど原因がわからないといった状態の方は未病かもしれません。放置すると、病気に進んでしまうケースもあるようです。
西洋医学的には病気とはみなされない冷えの症状も、東洋医学では体に病気をもたらす未病と診断され、治療が行われます。

未病を改善・予防する方法

未病はどのように改善、予防をしていけばいいのでしょうか。それぞれの方法について見ていきましょう。

・ウォーキングやストレッチなどを行う

日ごろ運動をしていない人が急に激しい運動をすると、筋肉が硬直してしまい逆効果となる可能性があります。ウォーキングやストレッチなどの軽い運動で適度な筋力をつけて体を温めると血流もよくなり、筋肉のこりも解消されます。

・栄養バランスのよい食事をとる

食事の内容が偏って、十分な栄養が取れないと体調を崩しやすくなります。規則正しく、栄養バランスの取れた食事を心がけましょう。

・ストレスをためない

過度のストレスは自律神経のバランスを崩し、さまざまな病気の原因にもなります。仕事の区切りには休憩を取り、リラックスする時間をつくりましょう。
また、好きな音楽を聴く、ゆっくり湯船につかる、アロマをたくなども効果的です。

・漢方薬を飲む

漢方薬は、体調を整えて病気を治すことを目的としているので、未病の治療向きです。漢方薬は、症状や体質にあわせていろいろな種類があります。以下、症状と適切な漢方薬をご紹介します。

緊張型頭痛や風邪の初期:葛根湯(かっこんとう)
偏頭痛:呉茱萸湯(ごしゅゆとう)
冷え症:当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
胃もたれ、吐き気:六君子湯(りっくんしとう)
胃痛、胸焼け:安中散(あんちゅうさん)

漢方薬は、個人の症状や体質に合ったものを選ぶことが大切です。症状に合っていても、体質に合っていない漢方薬を飲むと、逆に症状が悪化する場合もあります。漢方専門の医師や薬剤師に症状や体質を診てもらい、処方してもらうようにしましょう。

・漢方ドックを受診してみましょう

生活習慣の改善や運動などを試みても状態が改善しない場合は、漢方ドックを受診することをおすすめします。漢方ドックでは、漢方専門医が『虚実』、『寒熱』、『気血水』という漢方の概念から、未病かどうかを診断します。
虚実では病気に対する抵抗力や反応力、寒熱では体の状態を判断します。そして気血水では、気力・元気、血液、血液以外の体液、この3つのバランスが保たれているかを判断します。このように総合的に診断し、生活習慣の改善方法や漢方治療など、病気を予防するためのアドバイスが受けられます。

体の不調にお悩みの方、不調の原因がわからない方は、参考にしてみてください。
(文/nanaco6 薬剤師)

【参考】
東洋経済ONLINE  CMの「未病」は、私もそうなのか?
http://toyokeizai.net/articles/-/128961
一般社団法人 日本未病システム学会 未病とは?
https://www.j-mibyou.or.jp/mibyotowa.htm
北里大学東洋医学総合研究所 漢方ドックとは
https://www.kitasato-u.ac.jp/toui-ken/center/checkup.html
日本医事新報社 特集:「冷え」の東西医学による診断と治療
https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=845
日本漢方生薬製剤協会 ストレスと漢方 ―ストレスと上手に付き合うために―
http://www.nikkankyo.org/publication/pamphlet/08/04.html

「病気じゃないけど調子が悪い」それって未病かも?

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