疲れがとれない、食欲がない…と感じる夏に飲みたい薬膳茶

夏に飲みたい薬膳茶

気温が高く、蒸し暑い日本の夏。この季節は食欲不振や全身の倦怠感、気力の低下など、夏バテや暑気あたりといった症状を起こしやすくなります。

そんなときにおすすめの薬膳茶をご紹介します。

体調不良の原因「6つの邪気」とは?

日本の夏は高温多湿で、気力・体力が奪われやすい季節です。食欲の低下や胃のむかつき、疲れやすい、体がだるい、エアコンの冷気による冷え、寝苦しさによる睡眠不足など。夏バテや暑気あたりと呼ばれるさまざまな不調を起こしやすくなります。

中医学(=中国伝統医学)では、体に悪影響を起こす原因となる気象変化を「邪気(じゃき)」といい、風邪(ふうじゃ)、暑邪(しょじゃ)、寒邪(かんじゃ)、湿邪(しつじゃ)、燥邪(そうじゃ)、火邪(かじゃ)または熱邪(ねつじゃ)の6つがあると考えられています。

このうち、夏に関連する邪気は、「暑邪」と「湿邪」です。暑邪が体内に入ると熱がたまり、体のほてりや疲れを感じやすくなります。

湿邪は胃や脾臓(ひぞう)などの消化器官に影響を与え、代謝が落ち食欲不振、胃のむかつきといった症状が起きやすくなります。また、水分の代謝も悪くなるため、むくみ(特に下半身)も生じやすくなります。

これらの邪気を取り払うために役立つのが薬膳茶です。夏の体調不良を解消する薬膳茶には、どんな種類があるのでしょうか?

緑茶も薬膳茶に含まれる?

薬膳とは、中医学の考え方に基づき、季節や体質にそった料理を指します。薬膳の考え方をベースに季節や体質に合う食材を使ったお茶が薬膳茶です。

薬膳茶には茶葉だけでなく、花や草、果実、豆なども用いられます。作り方もさまざまで、鍋で煎じるものやお湯に入れて蒸らすものなど多岐にわたります。

一種類の食材で作られたお茶も薬膳茶となりますが、複数をブレンドすることでより効果が高まるといわれています。緑茶やジャスミン茶、プーアル茶などもそれぞれに効果があるため、広い意味では薬膳茶といえます。

夏にオススメの薬膳茶はこれ

<緑茶>

体質によっては、緑茶も薬膳茶のひとつです。緑茶は涼性のお茶で、体にこもった熱を取り除き、余計な水分を排出する働きがあるといわれています。目や頭をすっきりさせたり、熱による頭痛を改善させたりする効果もあるそうです。

ただし、緑茶は体を冷やしますので、「冷房が苦手」という人や寒がりの人には向いていません。季節や体質に合わせて取り入れるようにしましょう。

<花のお茶+柑橘系>

暑い夏は、中医学的には「心(しん)」に負担のかかる季節です。心は血液や栄養の循環のほかに、精神、思考、意識などもコントロールしていると考えられています。心の働きが弱くなると、精神が不安定になりやすく、動機や不眠などの原因にもなるのだとか。

香りの良いハイビスカスやバラなど、花のお茶は心を落ち着かせる効果があるといわれています。さらに、花のお茶に柑橘系(陳皮やマンダリンオレンジなど)をブレンドすると、胃をすっきりさせる働きも期待でき、食欲不振の改善にもいいそうです。

ほかにも水分の代謝を良くし、湿邪によるむくみの解消や暑邪による疲労を回復させる効果が期待できます。自分の好きな香りの花のお茶を試してみるといいでしょう。

夏は冷たい飲み物を好みがちですが、摂りすぎると体の冷えを招きます。体を冷やさないのはもちろん、お茶の香りを十分に楽しむためにも温かい薬膳茶をおすすめします。夏こそ熱いお茶を飲んで汗をかき、体にこもりがちな熱を発散させるようにしましょう。

(文/大田あこ)


【参考】
ウレハダ「薬膳茶師が伝授! 猛暑の体調不良を和らげる、夏の薬膳茶」http://www.urehada.com/20160829/3880/
All About「薬膳茶とは?」~薬膳茶の基礎入門
https://allabout.co.jp/gm/gc/451025/
『いちばんわかりやすい 東洋医学の基本講座』(日本図書館協会選定図書)

夏に飲みたい薬膳茶

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