《専門家監修》食べすぎケア!ツボ編 鍼灸師が選んだ。消化促進ツボベスト5つ

maruo_201709itsubo_01

また食べすぎた、胃もたれで体も重い……。一度、胃に入れた食べものはどうにもできませんが、不快感は何とかならないものでしょうか。鍼灸師で太子橋鍼灸整骨院(大阪府守口市)の丸尾啓輔院長は、「胃がふくれているように感じたら、胃の働きを活発にするツボを刺激してみてください。消化を助けるように働きます」とアドバイスをします。具体的な方法をレクチャーしてもらいましょう。

胃の働きと血流を促す

ツボの刺激で食べすぎがケアできるのであれば、位置によっては飲み会の最中でもその場で活用できそうです。その方法について丸尾さんは、こう説明します。

「脂っこいものや刺激が強いものを食べた、暴飲暴食をしたときは、胃の働きに負担がかかり、消化に時間を要します。すると胃もたれを感じることがあるでしょう。そういうときは、胃のぜん動運動を促し、胃酸の分泌を調整すると考えられる次のツボを刺激しましょう。血流もアップするため、消化吸収によい影響を与えます」

では、さっそく5つのツボを教えてもらいましょう。(1)~(3)は食事中でもさりげなく刺激できるので、覚えておくと便利です。

(1)ツボ・中脘(ちゅうかん)を刺激する

胃の不調の特効ツボとして知られています。「脘」とは「胃」を表し、「胃の真ん中」という意味があります。胃痛、消化不良、慢性胃炎、胃部不快感、胃もたれに作用します。

i_tubo1

位置
おへそから真上に、おや指以外の4本の指をそろえた幅の分だけ上がったところ。おへそとみぞおちをまっすぐに結んだ線上の中間に位置します。

刺激法
両方の手のなか指をそろえて、やや強めに約10秒、3~5回を刺激します。

(2)ツボ・曲池(きょくち)を刺激する

ひじを曲げたときにできる線がツボの目印となるため、「曲」と使われます。「池」は、東洋医学での「気」が池のように溜まる場所を意味します。便秘や下痢など、胃腸の働きに作用します。

i_tubo2

位置
ひじを曲げたときにできる横じわの端のくぼみ。左右にあります。

刺激法
おや指の腹で、やや強めに約10秒、3~5回刺激しましょう。痛いと感じない程度の力で押します。

(3)ツボ・胃点(いてん)を刺激する

胃の働きを活発にして消化を助けるツボとして「胃点」と呼ばれます。消化不良、胃もたれなどを改善します。食べすぎを防ぐ作用も期待できます。

i_tubo3

位置
手のなか指の腹で耳たぶから、耳を囲む骨を巻くようになぞると、耳の中心から耳の内部に入って終点になります。そのすぐ下あたり。左右にあります。

刺激法
なか指の先や綿棒で、気持ち良いと感じる程度の力で約10秒、3~5回刺激します。

(4)ツボ・足三里(あしさんり)を刺激する

「三里」というツボが手と足にあり、手と区別して足三里と言います。「三」は三寸、「里」は道のりを表します。無病長寿のツボとして知られ、胃腸など内臓の機能を整え、慢性胃炎、吐き気、二日酔い、太りすぎ、冷えの改善に作用します。

i_tubo4

位置
ひざのお皿の下からおや指以外の4本の指をそろえた幅の分だけ下へ、すねの外側の骨のきわ。イタ気持ちいいと感じる部分を探しましょう。左右にあります。

刺激法
おや指の腹で気持ち良いと感じる程度の力で5~10秒、3~5回刺激します。

(5)ツボ・地機(ちき)を刺激する

東洋医学で脾臓(ひぞう)・胃の腑(ふ)を表す「地」に、「体の変化、体に重要なこと」を表す「機」が組み合わさった名称です。消化器など内臓の働きに作用し、消化不良、急性胃炎、胃酸過多などを改善します。

i_tubo5

位置
足の内くるぶしのもっとも高いところと膝がしらの一番下のでっぱった骨を結ぶ線上で、上から3分の1ぐらいの位置、すねの骨の内側のきわ。イタ気持ちいい部分を探しましょう。左右にあります。

刺激法
足とは反対の手のおや指の腹で、気持ち良いと感じる程度の力で5~10秒、3~5回刺激します。

これらのツボを刺激するタイミングについて、丸尾さんはこう説明を加えます。

「食後に慌てて実践するよりも、食事の最中に食べすぎていると感じたらすぐに刺激しましょう。早めにケアすると、食べすぎ予防への意識が高まって食欲のコントロールにつながるというメリットもあるでしょう。

また、ツボの刺激は薬ではないので、すぐに消化されて胃もたれが解消するということはありません。エクササイズで筋肉を引きしめるのと同じように、日常的にゆっくり繰り返してください」

さっそく食事中に(1)~(3)を、食後に(4)・(5)を刺激してみると、どのツボもイタ気持ちよく、特に中脘は胃に直接働きかけている感覚を持つことができました。「食べすぎたと感じなくても、胃の不調を感じるときにも有用です」と丸尾さん。ぜひお試しください。

取材・文 小山田淳一郎/ユンブル

04_1611_%e4%b8%b8%e5%b0%be%e6%b0%8f_%e5%b9%85200
取材協力・監修:丸尾啓輔氏。鍼灸(しんきゅう)師。柔道整復師。太子橋鍼灸整骨院院長。「健康寿命をいつまでも」と掲げ、整形外科勤務の経験を活かしたロコモティブシンドロームの改善を得意とし、リハビリ、鍼灸治療を行っている。
大阪府守口市京阪本通1-3-10
http://www.taisibasi.com/

maruo_201709itsubo_01

この記事が気に入ったら
いいね!しよう