株式会社ウェルヴィーナス

《専門家監修》食べすぎケア!ストレッチ編 鍼灸師が選んだ、消化促進術ベスト4

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食べすぎたときのセルフケア【ツボ編】に続き、消化促進のためのストレッチを鍼灸師で太子橋鍼灸整骨院(大阪府守口市)の丸尾啓輔院長に聞きました。【ツボ編】と合わせて覚えておくと、つい食べがちな飲み会や食欲おう盛なとき、胃もたれがするときなどの強い味方になるでしょう。

ストレッチで胃の周辺の血流をよくする

食後のストレッチは、胃の働きにどのような作用をするのでしょうか。丸尾さんは次のように説明します。

「食べすぎると、血液中の糖分が増えて血流が悪くなります。血液の循環は胃の消化にも深く関係しているので、胃の負担を軽くするために、まずは先に紹介したツボの刺激で胃の活動を促し、さらに今回紹介するストレッチを行って血流を改善しましょう」

そこで、次の4つの方法を教えてもらいました。

(1)ツボ・「胃の六つ灸」を刺激するストレッチ

「胃の六つ灸」(「胃の六華灸」とも言います)と呼ばれる、背骨をはさんで左右にある膈兪(かくゆ)、肝兪(かんゆ)、脾兪(ひゆ)のツボに注目してください。これらは胃の機能を整え、消化不良、痛み、不快感など、さまざまざ胃の不調を改善するツボとして知られています。すべてのツボをストレッチで刺激して胃の働きを促しましょう。食後はもちろん、食事中に行うことも有用です。

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位置
それぞれ次のとおりですが、背骨の場所など分かりにくいと思われます。下記の「刺激法」によって、胃の背中側を刺激して、イタ気持ちいいと感じる部分を探しましょう。

ツボ・膈兪の位置
背骨の第7胸椎(きょうつい)と第8胸椎の中間から、ひとさし指となか指の2本分の指をそろえた幅だけ、左右の外側にあります。

ツボ・肝兪の位置
背骨の第9胸椎と第10胸椎の中間からひとさし指となか指の2本分の指をそろえた幅だけ、左右の外側にあります。

ツボ・脾兪の位置
背骨の第11胸椎と第12胸椎の中間からひとさし指となか指の2本分の指をそろえた幅だけ、左右の外側にあります。

刺激法
両方の手をグーにしてその手を背中の上の方に回し、六つ灸のあたりをこぶしでぐりぐりと刺激します。立っていてもできますが、イスに座っているなら、こぶしをツボに添えたまま背もたれに押しあてて背中を反らせると、ツボに圧が加わって刺激が強くなります。

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手が届かないときは、イスや柱の角などに背中を押しあてる方法を試してください。また、ツボのあたりにカイロを貼るといいでしょう。

誰かに刺激してもらうときは、自分は床に座り、相手には背後に回ってもらい、ひざ頭で背中を刺激してもらうといいでしょう。

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(2)ストレッチ・背中反らし&前倒し

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食後20分以上経ってから行います。両足を肩幅よりやや広めに開き、下半身は動かさずに、腰の骨あたりに手を置いて、息を口から細く吐きながら背中を軽くゆっくりと反らして5~10秒ほどキープ。もとに戻ってひと息吐きましょう。

次に、前にもゆっくりと倒して5~10秒キープ。力を入れたり反動をつけたりせずに、自然な動きで行いましょう。下半身の血流を促して胃腸の働きを改善します。

(3)ストレッチ・体側伸ばし

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食後20分以上経ってから行います。両足を肩幅よりやや広めに開き、右手を上げ、息を口から細く吐きながら、下半身は動かさずに骨盤から上を左へゆっくりと倒して5~10秒ほどキープします。脇腹が伸びていることを感じましょう。

ゆっくりもとに戻して右手をおろします。ひと息吐き、次に左手を上げて体を右へ倒し、同じように行います。力を入れたり反動をつけたりせずに、自然な動きで行いましょう。全身の血流を促して胃腸の働きを改善します。

(4)ストレッチ・上半身ひねり

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食後20分以上経ってから行います。両足を肩幅よりやや広めに開き、下半身は動かさずに骨盤から上を力を入れずにゆっくりと、口から息を細く吐きながら右へひねって5~10秒ほどキープします。両腕は自然の動きでよいでしょう。

もとに戻し、ひと息吐いてから次は左側にも同じようにひねりましょう。胃腸を中心に、全身の血流を促します。

最後に丸尾さんは、これらの実践にあたって、こう注意を加えます。

「ツボ編でも伝えましたが、胃やおなかがふくらむほど食べた場合に、ストレッチをしたからといってすぐにおなかがへっこむといった現象は起こりえません。消化は自律神経の働きによってゆっくりじっくりその人のペースで作用する機能です。ツボ刺激もストレッチも、それを助けるように働きかける方法です。

またツボ刺激もストレッチも、飲酒中は血流が良くなって気分が悪くなることがあるので行わないでください」

さっそく実践したところ、胃の六つ灸を刺激するストレッチでは、胃の重々しさがゆるく鎮まるような感覚を得ることができました。寒い時期はここにカイロを貼るとよいだろうことも想像できます。【ツボ編】と合わせて、どの刺激も動きも、食事のときの習慣にしたいものです。

取材・文 小山田淳一郎/ユンブル

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取材協力・監修:丸尾啓輔氏。鍼灸(しんきゅう)師。柔道整復師。太子橋鍼灸整骨院院長。「健康寿命をいつまでも」と掲げ、整形外科勤務の経験を活かしたロコモティブシンドロームの改善を得意とし、リハビリ、鍼灸治療を行っている。
大阪府守口市京阪本通1-3-10
http://www.taisibasi.com/

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