《専門家監修》鍼灸師が教える。おなかの脂肪に働きかけるツボ&ストレッチ5つ

ツボ

おなかの脂肪をつまむと、脂肪の量が年々増えていることに気づきます。鏡を直視するのも怖くなってきましたが、忙しくてスポーツジムなどに通う時間はありません。この脂肪を少しでも減らすことはできないものかと、鍼灸師で太子橋鍼灸整骨院(大阪府守口市)の丸尾啓輔院長に聞くと、「それでは、脂肪の代謝に働きかけるツボをご紹介しましょう。デスクワーク中や自宅でテレビを見ているときなどでも刺激ができます」との回答がありました。さっそくレクチャーをしてもらいましょう。

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おへその下にカイロを貼ると3つのツボを刺激できる

はじめに丸尾さんは、体脂肪の種類と性質について、こう説明をします。

「体脂肪には内臓脂肪皮下脂肪の2種類があります。おなかなどの内臓にからみつく内臓脂肪は暴飲暴食や不規則な生活習慣によって蓄積しやすいのですが、筋肉トレーニングなどを計画的に実践すると落ちやすい性質があります。がっちりした体格の男性に多い、つまめない脂肪のタイプです。

一方、皮下脂肪はつまめるタイプで女性に多く、時間をかけて蓄積された分、なかなか落ちにくい性質があります。

気づいたときにいつでも、次の体脂肪がつきやすい部分にあるツボを刺激してみてください。血流と脂肪の代謝を促し、便秘の改善にも働くツボを選びました」

次に、それらのツボを教えてもらいましょう。どれも仕事中でも刺激することができる場所です。

(1)ツボ・帯脈(たいみゃく)を刺激する

「帯(たい)」とは、腰の部分をぐるりと囲む帯(おび)の意味合いがあり、「脈」は中医学の考え方で体の要所をつなぐ縦の道筋を表します。腰とおなかを取り囲む一帯の要所を示すツボとイメージできるでしょう。

体脂肪がついて脇腹までふくらんだおなかまわりや、水が溜まっているおなかの脂肪や筋肉に働きかけ、代謝を促します。また、腰がだるいときや歩き疲れたときに腰骨の上あたりを両方の手でつかむことがありますが、帯脈は背中や腰の痛みを改善するようにも作用します。

おなかやせツボ

位置
肘(ひじ)を直角に曲げて体の側面に添えましょう。腰骨のすぐ上に肘があたるところです。左右にあります。

刺激法
両方の手のおや指の腹で、左右を同時にひと押し10~20秒ほどを3~5回、繰り返し刺激しましょう。背筋を伸ばし気味にすると刺激が大きくなります。左右のどちらかに痛みがあれば、ある方を1・2回多く押すとバランスがとれてくるでしょう。

(2)ツボ・四満(しまん)を刺激する

中医学でいう体の「腎」の道すじにあり、排泄を促すツボとして知られています。また、脂肪が蓄積する場所と言われています。

おなかや腰の血流を促進して冷えを改善しながら、脂肪の代謝を促します。腸のぜん動運動にも働きかけるため、おなかに溜まったガスを排出し、便秘のケアへの作用が期待できます。

おなかやせツボ

位置
おへその下に、自分のひとさし指、なか指、くすり指の3本を揃えて横にした長さ分を下がり、そこからさらにひとさし指の幅の分だけ左右に移動したところ。左右にあります。

刺激法
両方のひとさし指となか指をそろえて指先でツボを刺激します。左右を同時にひと押し10~20秒ほど、3~5回を繰り返しましょう。左右のどちらかに痛みがあれば、ある方を1・2回多く押すとバランスがとれてくるでしょう。

(3)ツボ・大巨(だいこ)を刺激する

「大巨」とは、大きくて高いものという意味合いがあり、おなかの高くもりあがった場所にある重要なツボを示します。

血流を促して脂肪の代謝に働きかけ、おなかの冷え、慢性的な便秘や下痢、排尿困難、女性の月経困難や更年期障害などの不調に作用することでも知られています。

おなかやせツボ

位置
おへそからおや指の幅2本分左右に外側に行き、そこからさらにおや指の幅2本分をまっすぐに下がったところ。左右にあります。

刺激法
両方のひとさし指となか指をそろえ、おなかの脂肪が軽くへこむように指先で刺激します。左右を同時にひと押し10~20秒ほど、3~5回を繰り返しましょう。左右のどちらかに痛みがあれば、ある方を1・2回多く押すとバランスがとれてくるでしょう。

(4)ツボ・腹結(ふっけつ)を刺激する

「結」は「集結」や「くくる」といった意味があり、このツボはおなかの痛み張り、便秘、ガスの溜まりなど、機能を整えるように働きかけます。特に便秘の特効ツボとしてよく知られています。

おなかやせツボ

位置
おへそからおや指以外の4本の指の幅だけ左右の外へ行き、そこからさらに、ひとさし指となか指をそろえた幅の分をまっすぐ下がったところ。左右にあります。

刺激法
両方のひとさし指となか指をそろえ、おなかの脂肪が軽くへこむように指先で刺激します。左右を同時にひと押し10~20秒ほど、3~5回を繰り返しましょう。左右のどちらかに痛みがあれば、ある方を1・2回多く押すとバランスがとれてくるでしょう。

また、冷えが強いときや便秘や下痢でつらいときなどは、手のひら全体で、(2)の「四満」と(3)の「大巨」、(4)の「腹結」と合わせて、これらのツボ周辺をゆっくりと押す、戻すをくり返す、ゆるくマッサージをすると温まってほどよい刺激を伝えることができるでしょう。

さらに、ツボ周辺、つまりおへその下あたりにカイロを貼ると、3つのツボを合わせて刺激することができます。

(5)おなかと腰ひねりストレッチ

床にあお向けに寝て両手を左右に広げ、腰から左にひねり、右の足を左の足を超えるようにします。頭、背中は上を向けたままで床に接地しておくと、腰やおなかまわりの脂肪を刺激することができます。より強くひねりたい場合は右手で右腰に手を添えて押してみましょう。反対側も同様にして、左右を1回として3~5回を行います。ただし、股関節をいためている場合は治ゆしてから行ってください。

おなかと脇腹、腰、背中を伸ばすことになり、血流促進と足腰の疲れの緩和、また大腸のぜん動運動に働きかけます。

おなかやせツボ

おなかやせツボ

それぞれのツボに刺激を加えてみると、おなかのあたりがころよく温まる感覚がありました。これらの場所ならいつでも自分で指圧ができそうです。また、忙しいときや寒いときはカイロを貼っておくと、ツボをまとめて刺激ができそうでありがたい方法です。ぜひ継続して実践したいものです。

取材・文 藤井空/ユンブル

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丸尾啓輔氏。鍼灸(しんきゅう)師。柔道整復師。太子橋鍼灸整骨院院長。「健康寿命をいつまでも」と掲げ、整形外科勤務の経験を活かしたロコモティブシンドロームの改善を得意とし、リハビリ、鍼灸治療を行っている。
太子橋鍼灸整骨院 大阪府守口市京阪本通1-3-10

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