株式会社ウェルヴィーナス

《医師が教える》眠れない理由は年齢のせい? 睡眠障害や不眠はなぜ起きるのか?

眠れない理由

「最近上手く眠れない時がある」「夜中に目が覚めてしまう」など、年齢と共に眠れなくなったと感じる人は多いですよね。質のいい眠りは健康の基本ですから、原因がわからず不安になる人もいるでしょう。
若い頃は経験しなかったトラブルは、年齢による睡眠の質の変化が関係しています。その原因や対策について、睡眠障害の治療などをおこなう「新橋スリープ・メンタルクリニック」院長の佐藤幹先生にお話をうかがいました。

年齢によって“睡眠”はどう変わる?

年を重ねるごとに、寝ている時間が短くなったり、起きても疲れがとれないといった声はよく聞きます。「男性だと30代から、女性だと更年期が始まる40代から睡眠の質は低下する傾向が出現すると言われています」と話す佐藤先生は、「睡眠の質が低下するというのは、睡眠が浅くなる(深睡眠と言われる、周波数の低い睡眠が減少する)ことと、そのことにより日中のパフォーマンスが低下すること」とその定義を解説してくれました。

睡眠の質が悪くなると集中力が低下し、仕事や勉強など日常生活にも影響をきたします。2015年の調査によれば、男女ともに1日の平均睡眠時間は「6時間以上7時間未満」がもっとも多い結果で、この状況に佐藤先生は「一般的に理想の睡眠時間は7時間半といわれていますから、働き盛りの日本人は最短で1時間半も少ないことになります。特に、6時間以下の睡眠時間が日常的になると、徹夜明けのように脳が疲れている状態が慢性的に続くおそれもあります」と警鐘を鳴らします。

6時間程度睡眠をとっていたとしても睡眠不足であり、それが続くと脳が疲労したままの状態になるなんて驚きです。意識して、睡眠時間をたっぷり確保するようにしたいですね。

なぜお年寄りは早起きなの?

お年寄りは夜中に目が覚めたり、ものすごく早起きというイメージがあります。じつはその理由も「眠るための生理的機能低下が関係しているのではないか」と佐藤先生は見解を示します。

原因として考えられるのは、加齢とともに睡眠と覚醒のリズムを調整する脳の機能が低下すること。また、生活習慣の問題で、早く就寝してしまうため起きる時間も早くなってしまったり、働きざかりの世代に比べて脳や身体が疲れていないため「少ない睡眠時間でも生理的に満足してしまう(そのために長時間眠れない)ことも原因のひとつだと考えられます」と指摘しています。

睡眠老化を予防する健康習慣とは?

加齢と共に訪れる、睡眠の質の低下とどう向き合うべきか。佐藤先生に今日からはじめられる「睡眠老化」を予防するための注意点を4つ教えてもらいました。

1:寝る前にカフェイン、アルコールを飲まない
2:寝る直前に食事をしない
3:日常的な軽い運動を心掛ける
4:起きる(離床する)時間を一定にする

なかでも重要なのは4番の「起きる時間を一定にする」で、佐藤先生は「睡眠リズムの調整に大切なのは就寝時間ではなく、起床時間です。人間は目に日光を入れてから約16時間後に眠気が出てくるといわれています。

例えば、毎朝7時に起床することで、23~24時に自然と眠気が出てきやすくなります。従って、その時間に合わせてお布団に入るのが理想的です。お布団に入る時間が早すぎると不眠の原因になることがあります」と解説してくれました。

また、休日には普段の睡眠不足を補うために朝遅くまで寝ている方も多いと思いますが、その場合は「平日よりも1時間だけなら遅く起きても問題はありません。そして、お昼寝をする場合は夜の睡眠に影響が出ないように、午後3時までにしましょう」とのことです。

日中のパフォーマンスを高めるためには、起床時間を一定にする意識が肝心。次回も引き続き佐藤先生から、睡眠の質を高める対策法をより詳しく教えてもらいます。

【協力】
新橋スリープ・メンタルクリニック
http://www.sleep-mental.com/index.html

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