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《薬剤師監修》症状が出る前の花粉症対策! 「ビタミンD」が花粉症予防に効果的!?

花粉症とビタミンD

骨のビタミンとして知られる「ビタミンD」。しかし、近年ビタミンDには「免疫力を高める」、「筋力低下を予防する」、「認知症を予防する」など、骨以外の体への働きに関する研究報告が複数されています。エビデンスとしては不十分な点もまだまだありますが、ビタミンDが持つ働きの中でも特に、花粉症の予防に関わる新たな可能性に注目が集まっています。

ビタミンDが花粉症を予防する!?

ビタミンDが持つ体への働きの中でも「免疫力を高める」という働きに注目してみましょう。ビタミンDと免疫力に関する研究といえば、ビタミンDが風邪やインフルエンザを予防するという研究が有名ですが、花粉症に関する研究報告もあります。

日本機能性医学研究所、所長の斎藤糧三先生は「花粉症の症状のある10名に同量のビタミンDを摂取させたところ、10名全員が改善を認めた」と言います。さらにビタミンDが体内からなくなる頃には花粉症の症状が戻ってきたとのこと。この研究は被験者数が10名と少ないものの、ビタミンDとアレルギー症状に関連性があることを示唆する研究といえます。

さらに斎藤先生は自身も花粉症であり、ビタミンDを1日に100μg(4,000IU)摂取することで、花粉症によるアレルギー症状が軽減したと言っています。このことからも、花粉症の症状が出る前にビタミンDを摂取することで、花粉症対策ができる可能性が伺えます。

ビタミンDは単なるビタミンではない

花粉症だけでなく、認知症、筋力低下など、ビタミンDが効果を発揮する症状には一貫性がありません。なぜビタミンDには、このようなマルチな働きが期待できるのでしょうか?

それは、ビタミンDがホルモンのような働きをするためです。

副腎皮質ホルモン、女性ホルモン、甲状腺ホルモンなどで知られるホルモンは、細胞内の「核」と呼ばれるメインコンピューターのような部分に直接働きかけ、生体を都合のいい状態にする働きを持っています。通常、核にたどり着くためには関所を通らなければなりませんが、ビタミンDはこれらのホルモンと同じように、核まで顔パスでいける物質として知られているのです。さらに、ビタミンDは特定の臓器に働きかけるのではなく、全身の細胞に働きかける物質としても知られています。

つまりビタミンDを補うと、全身のメインコンピューターに働きかけて、免疫機能をはじめ認知機能、筋力など複数の生体機能を向上させる働きが期待できると考えられているのです。

誤ったビタミンDの摂り方に要注意

ビタミンDにはビタミンD2とビタミンD3があります。このうち人が積極的に補いたいのはビタミンD3です。

よく、ビタミンDを摂るのに干しシイタケがいいという話を聞きますが、干しシイタケで補給できるのはビタミンD2。人が必要とするビタミンD3とは性質が異なります。

ビタミンD3は鮭や青魚に豊富に含まれています。また市販されているサプリメントの多くは基本的にビタミンD3です。
菜食主義など特別な理由がなければ、ビタミンDの補給は魚類の摂取やサプリメントで行うようにしましょう。

毎年花粉症で悩む人はビタミンD摂取の検討を

ビタミンDが持つマルチな働きは非常に期待されています。エビデンスレベルではまだまだ不十分なものも複数ありますが、花粉症とビタミンDの関係など人による研究レベルで効果性が確認されている点は非常に興味深いものです。毎年花粉症の症状で悩んでいる方は、今年はビタミンDで対策してみませんか。自分の体内に必要量のビタミンDがあるか知りたいという方は、抗加齢医療を行っている医療機関で調べてもらうこともできます。


【参考】
『サーファーに花粉症はいない』著:斎藤糧三(小学館)
『若いと言われる人があたりまえにやっている16の老けない習慣』著:満尾正(主婦の友社)
ビタミンD|厚生労働省『「統合医療」に係る情報発信等推進事業』
http://www.ejim.ncgg.go.jp/public/overseas/c03/10.html
ビタミンDのサプリ、かぜ・インフル予防に有効=英研究|NEWS JAPAN
http://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-38989446

植松 透
植松 透
ライター/薬剤師

薬科大学卒業後、化粧品・健康食品・食品を3軸とする企業に勤務。アンチエイジングや予防医療を取り入れた健康カウンセリング、健康食品の開発に携わり、広く健康について学ぶ。企業退職後、新しい働き方を模索しライター活動を開始。
けんぽ協会の紙媒体、webは企業のオウンドメディア・個人サイトで健康関連記事やコラムの執筆・監修を行う。
ライター・薬剤師どちらも本業を掲げ、複業スタイルで活動中。最近はライター業での経験を組み合わせ、介護施設で健康関連の講演会も行っている。
Twitter(@matsu89314) https://twitter.com/matsu89314

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