《薬剤師監修》ダイエットをするなら補いたい「ビタミンB群」というスーパー戦隊

pixta_17318723_s

食べすぎることで太ってしまう理由は、脂肪の元である糖質や脂質を処理できずに溜め込んでしまうためです。では、糖質や脂質をスムーズに処理できれば、もっと効率的にダイエットできるのではないでしょうか?

そこで着目したいのが、「ビタミンB群」。実は、十分なビタミンB群が体内にあることが、ダイエットを成功させる重要な鍵を握っているのです。

ダイエットにビタミンB群が必要な理由

「ダイエットで体重を減らす」を、もう少し踏み込んで考えてみましょう。体重を減らすためには、糖質や脂質の「代謝」をスムーズに行う必要があります。そして、体内で代謝を行うために大切なのが「ビタミンB群」です。ビタミンB1は糖質の代謝を、ビタミンB2は脂質の代謝を担当しています。

太る理由は1つではなく、さまざまな要因が関係しています。しかし、ダイエットを代謝の面から考えたときに、十分なビタミンB群が体内にあることは痩せるために大切な要素。ビタミンB群による代謝が追いつかないほど、過剰に食べてしまうと脂肪として蓄積し、太ってしまうというわけです。

ビタミンB群は単独ではなく「群」で摂ろう

糖質を摂り過ぎるならビタミンB1、脂質を摂り過ぎるならビタミンB2というように、代謝の担当が決まっているなら、単独で補えばいいような気もします。しかし、ビタミンB群のそれぞれが体内で力を発揮するためには、「活性化」することが必要です。例えば、ビタミンB2の活性化のためにはビタミンB6が必要といったように、ビタミンB群は活性化のためにお互いを必要とするのです。

ビタミンB群はどれか1つでも欠けてしまうと、うまく機能しなくなってしまう、ベルトコンベアの車輪のようなものとイメージするとわかりやすいかもしれません。
それゆえ、ビタミンB群を含む食品には、肉や豆類、魚介類などさまざまありますが、どれか1つにばかり偏らず、多種類をバランスよく取り入れることが大切になります。

ビタミンB群をサプリメントなどで補うときにも、ビタミンB1のように単独ではなく、ビタミンB群として摂ることが大切になります。サプリメントを選ぶときは、表示をみて「ビタミンBコンプレックス」という表記があるか確認しましょう。ビタミンBが単独ではなく群で入っているサインになります。

ビタミンB群不足を簡単に知る方法

ビタミンB群とダイエットの関係が理解できたら、次に注目したいのが「自分の体内には十分な量のビタミンB群があるかどうか?」という点です。
血液検査の項目に、「AST・ALT(GOT・GPT)」というものがあります。これは一般的には肝機能を表す項目ですが、抗加齢医学の分野ではビタミンB群の不足を表す項目として確認します。例えば、AST・ALTが機能するためにはビタミンB6が必要不可欠なため、血液検査でAST・ALTの値が低い(20以下)ということは、ビタミンB6が不足しているというように判断します。

ビタミンB群は「群」として働くため、ビタミンB群のうちどれか1つだけが不足してしまうということはありません。つまり、ビタミンB6が不足していると判断できるのであれば、ビタミンB群全体が不足していると判断できます。

ダイエットの対策として、運動や食事はよく検討されがちですが、そこにビタミンB群も取り入れてみると、より効率的なダイエットを行えます。しかし、ビタミンB群に限らず、ビタミン類の過不足や効果は体感で捉えることができません。不足していても気付くことができない栄養素だからこそ、日々自分で意識的に摂取するようにしましょう。


【参考】
ビタミンB群|オーソモレキュラー.jp

ビタミンB群


AST|シスメックスプライマリケア
http://primary-care.sysmex.co.jp/speed-search/index.cgi?c=speed_search-2&pk=87
『40歳から病気にならない人の習慣』 著:満尾 正(PHP研究所)

植松 透
植松 透
ライター/薬剤師

薬科大学卒業後、化粧品・健康食品・食品を3軸とする企業に勤務。アンチエイジングや予防医療を取り入れた健康カウンセリング、健康食品の開発に携わり、広く健康について学ぶ。企業退職後、新しい働き方を模索しライター活動を開始。
けんぽ協会の紙媒体、webは企業のオウンドメディア・個人サイトで健康関連記事やコラムの執筆・監修を行う。
ライター・薬剤師どちらも本業を掲げ、複業スタイルで活動中。最近はライター業での経験を組み合わせ、介護施設で健康関連の講演会も行っている。
Twitter(@matsu89314) https://twitter.com/matsu89314

pixta_17318723_s

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

おすすめコラム