《医師監修》漢方薬を飲み忘れた!お医者さんに聞く正しい漢方薬の飲み方

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漢方薬は、風邪や冷え性をはじめ、胃腸の不調やアトピー、肌荒れなど、さまざまな体の悩みに使われています。現在では、ドラッグストアでも手軽に買うこともできますが「飲み忘れたときにはどうするの?」「複数の漢方薬をまとめて飲んでも大丈夫?」など、飲み方に疑問を抱く人もいるのではないでしょうか。

漢方薬に関する素朴な疑問について「代官山パークサイドクリニック」院長・岡宮裕先生にうかがいました。

漢方薬を飲むタイミングは?

漢方薬には、それぞれ飲むタイミングが記載されています。用法をみると「食前」「食間」「食後」などと書かれていますが、まずはそれぞれ飲み方の基本から岡宮先生に教えていただきました。

まずは「食前」ですが、このように書いてある場合には「食事の30分前に白湯で飲むのが良い」とのことです。この30分前という時間は重要で、岡宮先生は「薬を飲んでからすぐに食事するのは漢方の有効性をふまえると、あまりふさわしくありません」と指摘します。

服用後すぐに食事をするのは「飲まないよりかは、飲んだほうがよい」ということですので、できるなら食事までは30分ほど間隔を空けるようにしましょう。

また、よく誤解されるのが「食間」です。岡宮先生も「よく食事中に飲むものと誤解してしまう人が多い」といいますが、本来は「食事の途中ではなく、食後2時間以内に『食前』と同じく白湯で飲むのが正しい」方法。「食後」は、おおむねこの時間が30分とされている場合が多いです。

これらのタイミングをうっかり逃してしまったり、飲み忘れてしまった場合は「食後でもかまいません」と岡宮先生はアドバイスをくれました。また、病院でもらった漢方薬については「医師の指示通りに服用してください」とのことです。

近ごろは、服用のタイミングを教えてくれるアプリやタイマーもあるので、タイミングを間違えたり、飲み忘れを防ぐためにぜひ活用してみましょう。

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漢方薬はまとめて飲んでも大丈夫?

近ごろは漢方薬も、薬局などで手軽に手に入れられるようになりました。でも、複数の漢方薬をまとめ飲みしても大丈夫なのかは気になるところ。実は漢方薬には、組み合わせによって、まとめて飲んでいい場合と悪い場合があります。

岡宮先生は「漢方薬はすべて完成された料理のようなもの」といいます。そのため、複数の漢方薬を服用するのは「一概に大丈夫、とはいえず、飲むことで双方の効果を阻害してしまうことがあるので注意しましょう」と話していました。

調剤薬局や医療機関では飲み合わせのアドバイスが聞けますが、漢方薬を自分で購入して飲む場合や飲み合わせなどがハッキリしない場合は、複数の種類を同時に飲むことは避ける方がよく、どうしてもまとめて飲みたい場合はやはり専門家に相談するのが望ましいです。

では、漢方薬でなければ併用できるかといえば、それも注意が必要。例えば、ビタミン剤と併用するという話もありますが、岡宮先生からは「東洋医学の面から考えると、ビタミンは食事で摂るのがおすすめです」とアドバイスをいただきました。やはり、健康の基本は食事からなので、気を配れるなら自然に摂取するのが好ましいようですね。

漢方薬には複数飲むことで「有効性を高める組み合わせもある」と岡宮先生は教えてくれました。ただ、いずれにせよ専門家に判断をあおぐのがベスト。素人判断で漢方薬をまとめて飲むのは避けましょう。

効果を期待するなら「飲み続ける」のが基本

漢方薬の効果をより高めるには、何よりも「忘れずにきちんと飲み続けること」が大切だと岡宮先生はいいます。その上で、服用のタイミングや飲み合わせを守ることがポイントとなります。

とはいえ、効果が感じられないときは継続する気も薄れがち。そんなときは種類や組み合わせを変えてみるのも一つの方法です。どの漢方薬が合わなかったのか、どのような効果がほしいのかなど、専門家に相談すれば、次に選びたい漢方薬もきっと分かってくるはずです。

漢方薬を気軽に使えるようになったからこそ、飲み方やポイントはしっかり知っておきたいところ。この機会に試してみてはいかがでしょうか。
(取材・文/神之れい)

【取材協力】
代官山パークサイドクリニック
http://www.parksideclinic.jp/

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