株式会社ウェルヴィーナス

《専門家監修》鍼灸師が教える。おなかが出ている人向き、猫背対策のツボ&ストレッチ

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40歳前後になると、見た目年齢に大きく影響するぽっこり出たおなかと猫背が気になってきます。よい姿勢を取り戻し、少しでもおなかをへこませることはできないものでしょうか。鍼灸師で太子橋鍼灸整骨院(大阪府守口市)の丸尾啓輔院長に聞くと、「おなかが出てくるとおなかまわりの筋肉が弱くなります。椅子に座ると、骨盤を立てたまっすぐな姿勢が保ちにくく、背中を丸めて楽な姿勢をとるようになります。改善のために、デスクワーク中でも刺激ができるツボとストレッチをご紹介しましょう」とのことです。さっそくレクチャーをしてもらいました。

ぽっこりのおなかが猫背をまねく

どうやらおなかポッコリと猫背は表裏一体の症状のようです。はじめに丸尾さんは、その姿勢についてこう説明をします。

「猫背で座っているのは楽だと感じていても、実は首すじや肩、背中の筋肉は緊張しており、血流が悪くなって肩こりや頭痛、腰痛をまねくことがあります。骨盤が傾く、股関節の柔軟性が損なわれることもあるでしょう。やせ気味の人でもおなかだけ出ている、あるいは筋肉が減っていると同じようになります。

猫背を改善し、よい姿勢を保つにはおなか側と背中側の筋肉がバランスよく働く必要があります。おなかへの刺激、骨盤へのケア、背中や腰の柔軟性などに働きかけましょう」

では、実際のツボとストレッチの方法を教えてもらいましょう。どれも仕事中に実践できるものです。

(1)ツボ・天枢(てんすう)を刺激する

「天(てん)」は上半身を指し、「枢(すう)」は要所という意味合いです。上半身と下半身をつなぐ大切な場所、へその両脇にあるツボです。

ぽっこりと突き出たおなかの筋肉に働きかけ、代謝や血流を促します。下痢や便秘を改善し、腸の働きを整えるツボとして知られています。

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位置
おへそから左右の外側へ、おや指の幅2本分ほど移動したところ。左右にあります。

刺激法
両方の手のひとさし指となか指とくすり指をそろえ、指先でツボを刺激します。左右を同時にひと押し10~20秒ほど、3~5回を繰り返しましょう。左右のどちらかに痛みがあれば、ある方を1・2回多く押すとバランスがとれてくるでしょう。

(2)ツボ・庫房(こぼう)を刺激する

「庫(こ)」と「房(ぼう)」はともに、ものを貯蔵する場所を表します。庫房は、気を溜め込んでいるツボという意味合いです。

ツボの奥の筋肉を介して、けんこう骨の裏の中央部分とつながっています。呼吸に関わる胸の筋肉に働きかけて緊張を解き、自然に胸を張るように促します。

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位置
上から2番目の肋骨(鎖骨のすぐ下に触れる骨)の上、乳首(乳頭)から肋骨にのばした線上。左右にあります。

刺激法
両方の手のひとさし指となか指をそろえて指先でツボを刺激します。左右を同時にひと押し10~20秒ほど、3~5回を繰り返しましょう。左右のどちらかに痛みがあれば、ある方を1・2回多く押すとバランスがとれてくるでしょう。

(3)ツボ・居りょう(きょりょう)を刺激する

「居(きょ)」は、かがむという意味で、「りょう」は骨がへこむところを指します。膝(ひざ)をかがめるとへこむ場所が、このツボです。股関節の柔軟性に作用し、滑らかな動きを促します。

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位置
骨盤の前のもっとも骨が出ているところから、ふとももの側面に向かって斜め下に指をおろしていくと、骨が出ている部分に触れます。この2つの骨の出っぱりを結んだ線の真ん中が居りょうです。左右にあります。

刺激法
両方の手のおや指の腹で、左右を同時にひと押し10~20秒ほど、3~5回を繰り返し刺激しましょう。左右のどちらかに痛みがあれば、ある方を1・2回多く押すとバランスがとれてくるでしょう。

(4)けんこう骨寄せストレッチ

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座ったままの姿勢で、両方の腕をうしろに回し、左右の手でそれぞれ反対の腕を持つようにして組みます。肩をうしろにひっぱられるようなイメージで胸を開き、左右のけんこう骨を寄せましょう。その姿勢を10~15秒キープしてからそっと腕をほどき、ひと息つきます。3~5回を行いましょう。反対側の肘(ひじ)に近い部分を持つようにする、また、組んだ腕の位置を上に持ち上げると刺激が強くなります。

けんこう骨の回りの筋肉の柔軟性を増し、動きがなめらかになります。背中全体と肩まわり、胸の筋肉に刺激を与え、血流がよくなり、筋肉の強化にもつながります。デスクワーク中にガチガチに硬くなった上半身を柔らかくして肩こりや頭痛の予防にもひと役かいます。

実践してみると、猫背のままでは、それぞれのツボにうまく刺激を与えることができないことに気づきました。押すたびに、背筋を伸ばして姿勢を整えるという意識と、改善しようという前向きな気持ちが自然に生じてきます。ツボもやる気も刺激され、またポーズからして場所をとらないこともあり、無理なく継続できそうです。

取材・文 ふくいみちこ×ユンブル

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丸尾啓輔氏。鍼灸(しんきゅう)師。柔道整復師。太子橋鍼灸整骨院院長。「健康寿命をいつまでも」と掲げ、整形外科勤務の経験を活かしたロコモティブシンドロームの改善を得意とし、リハビリ、鍼灸治療を行っている。
太子橋鍼灸整骨院 大阪府守口市京阪本通1-3-10

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