【薬剤師監修】モデルが飲んでいると話題の「コンブチャダイエット」を薬剤師が解説!

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多くの芸能人が取り入れ話題になった「コンブチャダイエット」。コンブチャでダイエットができるというものですが、実際のところどうなのでしょうか? サプリメントの開発経験があり、薬剤師である筆者が、今回のコンブチャダイエットブームについて調べてみたので解説します。

コンブチャダイエットとは?

まず、コンブチャダイエットと聞くと、「昆布茶」が出てくる方も多いのではないでしょうか? 最初は私もそう思っていました。ですがそうではなく、コンブチャとは紅茶キノコという食品の英名なんですね。

国の機関でもあり、健康や栄養について研究をしている国立健康・栄養研究所のホームページにも、コンブチャは日本の昆布茶とは全くの別物であると明記されています。

コンブチャダイエットについて調べてみると、この紅茶キノコの効果でダイエットをしようというものでした。巷では「コンブチャクレンズ」ともいわれているようです。

人気の商品についても調べてみたのですが、簡単に要約すると、コンブチャには、燃やして出す力があるため、コンブチャを飲んでダイエットをしようという旨が記載されていました。
なるほど、コンブチャの「燃やして出す力」を読み解く必要がありそうです。

コンブチャダイエットの「ダイエット効果」に根拠はまだない…!?

次に、紅茶キノコについて調べてみると、紅茶に砂糖などを入れた液を酵母や微生物で発酵させた液体を指すようです。この、発酵させる際に用いるゲル状の塊がキノコのように見えるため、紅茶キノコと呼ばれているとのこと。実際に摂取するのは、ゲル状の塊ではなく、発酵液(いわゆるコンブチャ)の方とのことでした。

つまりコンブチャは、発酵飲料の位置づけと考えてよさそうですね。

肝心のダイエットについてですが、人での有効性に関するデータはありませんでした。コンブチャはダイエット以外にも、「物忘れによい」、「月経前症候群(PMS)によい」、「免疫力アップ」などの効果が謳われているようですが、いずれも科学的な根拠はありません。

コンブチャのダイエット効果については、「明確にはわからない」が事実といえます。調べてみると、コンブチャダイエットは健康効果がやや一人歩きしている印象を受けました。

コンブチャで「燃やして出す」は可能なの?

しかし、なぜコンブチャの商品は「燃やして出す」を売りにしているのでしょうか。コンブチャそのものには、ダイエット効果があるかわからない、という部分までが事実です。「燃やして出す」を謳う背景を薬剤師の視点から考えてみたいと思います。

コンブチャが発酵飲料であることを考えると、腸内環境を整える効果は期待できそうです。100人いたら100通りの腸内環境があるといわれているように、AさんとBさんで同じ腸内環境ということはありません。

そのため、発酵飲料で腸内環境を整える効果は個人差があると考えられているのですが、コンブチャが合う人にとっては便秘の解消・快便習慣など「出す」メリットを得られると思います。

一方、燃やす効果については、調べたところコンブチャの効果ではありませんでした。その商品に含まれている「ビタミンB群」の効果を謳っているというわけです。ビタミンB群に関しては、こちらの記事にダイエット効果をまとめているで、興味がある方は読んでみてください。

《薬剤師監修》ダイエットをするなら補いたい「ビタミンB群」というスーパー戦隊

コンブチャの商品は、ビタミンB群の燃やす効果とコンブチャの出す効果を合わせて、「燃やして出す力」と謳っているといえますね。

コンブチャダイエットは健康習慣! ダイエット効果は過度に期待しないで

数多くの芸能人によってブームとなったコンブチャ。実は1970年代にも一度、日本で大ブームになっているようです。流行は繰り返すと、ファッション業界ではよくいわれることですが、まさに同じように繰り返された健康ブームといえます。

ただ、芸能人が使っているからといって、効果性が保証されているわけではありません。あくまでも芸能人が健康習慣のために取り入れているのであって、これで誰でもダイエットができると言っているわけではないのです。

健康習慣を目的としてコンブチャを摂取するなら良いと思いますが、コンブチャを飲んだら絶対に痩せる、といったような効果はないので、そういった効果を期待した摂取はおすすめできません。

ダイエットをする際は、モデルが飲んでいるからといってむやみに取り入れることはせずに、しっかりと自分に合ったものを吟味したうえで、取り入れるようにしたいですね。

【参考】
紅茶キノコ|「健康食品」の安全性・有効性情報
https://hfnet.nibiohn.go.jp/contents/detail1670.html

植松 透
植松 透
ライター/薬剤師

薬科大学卒業後、化粧品・健康食品・食品を3軸とする企業に勤務。アンチエイジングや予防医療を取り入れた健康カウンセリング、健康食品の開発に携わり、広く健康について学ぶ。企業退職後、新しい働き方を模索しライター活動を開始。
けんぽ協会の紙媒体、webは企業のオウンドメディア・個人サイトで健康関連記事やコラムの執筆・監修を行う。
ライター・薬剤師どちらも本業を掲げ、複業スタイルで活動中。最近はライター業での経験を組み合わせ、介護施設で健康関連の講演会も行っている。
Twitter(@matsu89314)https://twitter.com/matsu89314

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