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【医師監修】ポリフェノールって具体的に何に良いの?

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健康効果が期待できるとして、ポリフェノールは広く知られるようになりました。「中でも、更年期の女性には特におすすめです」と話すのは、更年期治療のパイオニアとして、講演会なども精力的に行っている代官山パークサイドクリニック院長の岡宮裕(おかみやゆたか)先生です。ポリフェノールはどのようなものか、身体にどのような作用があるのかを取材すると、知らなかったメリットがたくさん見えてきました。詳しくレポートします!

目次

ポリフェノールってどんなもの?

ポリフェノールとは、多くの植物が光合成をする際に作られる色素、苦み、渋みなどの天然成分です。細胞の生成、活性化、分裂を促し、外部からの有害物を無毒化するため、植物が活性酸素などから身を守ることができます。表皮や種子に多く含まれており、紫外線による酸化ダメージを受けた部分や外敵などに食べられた部分にも集中します。

ポリフェノールの代表的な効果は、抗酸化作用です。抗酸化作用とは、体内で発生する活性酸素を除去したり、活性酸素の発生そのものを抑えたりする働きのことを指します。活性酸素による細胞の老化を抑えてアンチエイジングに役立つことや、生活習慣病の予防などで注目されています。

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かつて、日本でも赤ワインブームが

以前、動物性脂肪を多く摂っているフランス人が、欧米諸国に比べて動脈硬化が少ないのは、赤ワインに含まれるポリフェノールの抗酸化作用のおかげだという学説が発表されて注目を集めました。そのため、日本でも赤ワインブームが起こり、ポリフェノールの認知が高まったのです。現在では、ポリフェノールのさまざまな効果が支持され、緑茶やコーヒーなどの分野でポリフェノールを強化した商品が開発され人気となっています。

活性酸素による「身体の錆び」を抑えるには

更年期は、だいたい45~55歳に当たります。この年代の女性を何人かで比べてみると、同じ年齢で若々しい人もいれば、老けて見える人もいます。人によって老化の度合いが違うのは、活性酸素が影響しています。活性酸素こそ、老化の速度を早めている犯人。錆びない身体を作って若さを保つには、活性酸素をいかに除去するかにかかっています。

あなたは大丈夫? 身体が錆びついているかも!?のサイン

  • ・すぐ風邪をひいてしまう
  • ・疲れやすい
  • ・胃がもたれて食欲が落ちた
  • ・筋力が落ちてきた
  • ・骨が弱い
  • ・つまずきやすい
  • ・視力が落ちた、目がかすみがち
  • ・物忘れがひどい
  • ・肌にハリやツヤがない
  • ・白髪が増えた、髪が抜けやすい、髪が細い

など

加齢、ストレス、喫煙、偏った食生活などで増えすぎた活性酸素を除去し、身体の錆びつきを抑えてくれるのがポリフェノールです。ポリフェノールの抗酸化作用によって、いつまでも若々しく健やかな身体が守られます。

ポリフェノールの種類は5000種以上!

ひとことで「ポリフェノール」と言っても、その種類は5000種以上あると言われています。身近な食べ物に含まれているので、「知らないうちにポリフェノールを摂っていた」という人も多いはず。代表的なポリフェノールを紹介します。

ポリフェノールの主な種類と多く含まれる食品

  • アントシアニン……赤ワイン、紫イモ、なす、黒豆、小豆、ブルーベリー、カシス
  • プロアントシアニジン……ブドウの種子、クルミ、イチゴ、リンゴ、クランベリー、カシス、小豆、大麦
  • カテキン……紅茶、緑茶
  • ケルセチン……タマネギ、リンゴ
  • ルチン……そば、タマネギ、柑橘類
  • フェルラ酸……玄米、米ぬか
  • イソフラボン……大豆
  • クロロゲン酸……コーヒー豆、ごぼう
  • クルクミン……ターメリック
  • カカオマスポリフェノール……チョコレート、ココア
  • ショウガオール……ショウガ
  • セサミン……ゴマ
  • オレウロペイン……オリーブ
  • エラグ酸……イチゴ

万能なポリフェノールを摂る方法は?

ポリフェノールは水に溶けやすいため、体内で3~4時間しか効果が持続しないと言われています。身体に蓄積されないため、一度にたくさんではなく、こまめに摂ることがポイントです。

また、ポリフェノールの1日の摂取量の明確な基準は設定されていません。3食に取り入れたり、間食のときに食べたりして、楽しく味わいながら摂取してください。

女性にうれしいポリフェノールの美容効果

ポリフェノールは植物にとって新しい細胞の生成や活性化を助ける成分ですが、そのまま人に対してもうれしい効果を発揮してくれます。特に、優れた美容効果には定評があります。

  • ・活性酸素の働きを抑え、細胞の老化を防ぐため、シミ・シワ・たるみから肌を守ります
  • ・細胞を元気にするため、皮脂のバランスが整いハリやツヤを保つ働きがあります。肌の乾燥も防ぎます。
  • ・殺菌作用により、ニキビや肌荒れの予防にも優秀です。

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誰かに話したくなるポリフェノールの健康効果

ポリフェノールは美容効果だけでなく、健康効果も大いに期待できます。

・がんの予防に役立つ……強い抗酸化作用により、身体の錆びを防ぎます。がん予防にも期待が高まっています。

・動脈硬化を予防する……抗酸化作用により、悪玉のLDLコレステロールの酸化を阻害して血管に留まるのを防ぎ、動脈硬化を抑制する効果が期待できます。

・糖尿病や高血圧を予防する……血圧を改善して血管の健康を保つ作用があり、血糖値や血圧値の変動を少なくします。

・新陳代謝を活発にする……脂肪燃焼を促す効果があります。

・冷えやむくみを解消する……末梢血管に作用し、手足の血流を促す働きがあります。冷えや手足のむくみなどが解消する効果も。

・粘膜の健康を維持する……口腔、胃、目、膀胱、尿道、生殖器といった身体中の粘膜の健康維持に役立ち、正常な機能を保つのに貢献します。

4-jpgわかりやすい看板が目印の代官山パークサイドクリニック

更年期以降の病気にも備えを

岡宮先生は、次のように話します。「20~30代にかけての、いわゆる性成熟期は子孫を残すという生物学的にみて大事な時期にあたるため、エストロゲンによって身体が守られています。ところが、更年期は卵巣機能が衰えてエストロゲンの分泌が低下し、さまざまな病気や症状が現れることが少なくありません。高血圧、脂質異常、骨粗しょう症、糖尿病などは要注意。ポリフェノールはこれらの予防や改善に役立つので、更年期の女性に特に意識して摂って欲しい成分です」

更年期に現れるさまざまな不調に対して、日常生活に支障が出るほどなら受診が必要です。ただし、「それほどではないけれど、気になる」という程度の症状には、「サプリメントを活用してみては」と岡宮先生は提案しています。

特に更年期障害の予防や改善によいとされているのは、大豆に含まれるイソフラボンです。イソフラボンは女性ホルモンのエストロゲンと構造が似ているので、体内で減少したエストロゲンの働きを補ってくれます。また、プロアントシアニジンには、非常に強い抗酸化作用があって更年期におすすめです。

「誰でも年齢を重ねるごとに発想が硬直化する傾向があり、『赤ワインがよい』『チョコレートがよさそう』などと聞けば、そればかり摂る人が珍しくありません。しかし、赤ワインならアルコール、チョコレートなら糖分などの摂りすぎが気になります。ひとつの食品に複数のポリフェノールが含まれることも多いので、幅広くさまざまな食品を食べるのがよいでしょう。1日3食を規則正しく食べ、偏った食生活をしないことが、ポリフェノールの摂取には大切です」と岡宮先生はアドバイスします。

多彩な作用を持つポリフェノールは、更年期の強い味方になるに違いありません。上手に取り入れながら、元気な毎日を過ごしてください!

取材・文/内藤綾子

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取材・監修者プロフィール
岡宮裕(おかみやゆたか)
代官山パークサイドクリニック院長
1990年に杏林大学医学部を卒業後、慶応義塾大学腎臓内分泌代謝内科に入局。横浜市立市民病院、静岡赤十字病院、練馬総合病院などの勤務を経て、2009年に現クリニックを開業。漢方薬治療が得意な内科クリニックです。
代官山パークサイドクリニック

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