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【医師監修】30代からの不調は女性ホルモンが原因? プレ更年期の症状って?

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まだ更年期の年齢じゃないのに、なんだか体調が優れない…。そんな悩みを抱えるアラフォー女性が増えています。その症状、実は女性ホルモンが影響しているかもしれません。その原因と対処法について、女性のライフスタイルに合った診療を行ってくれる白金高輪海老根ウィメンズクリニック院長の海老根真由美先生に解説していただきました。海老根先生のクリニックには、更年期障害のような症状に悩む40歳前後の患者さんが多く訪れるそうです。

目次

プレ更年期の症状は?

なんだかダルさが続いている、頭が痛い、食欲がない、不安感が強い、そんな症状はありませんか? その原因は女性ホルモンのひとつ“エストロゲン”の分泌減少によるものかもしれません。エストロゲンの分泌減少は更年期障害の原因。「でも、私まだ30代だし……」とお思いの方も多いのではないでしょうか。

「不妊の原因のひとつである“着床不全”は35歳以降の女性に多い症状。着床不全の原因は多岐にわたりますが、女性ホルモンの分泌量の変化も影響していると考えられます」と海老根先生。

現代は30代で初産を経験することは当たり前ですが、1993年までは30歳以上の初産婦を高齢出産と定義していました。つまり当時は、30歳から妊娠出産能力が低下すると考えられていたわけです。実際、女性ホルモンの量は30歳後半から緩やかに減っているのだとか。なので、30代でも更年期障害と同じ症状を感じることがあるのです。

なお、生理不順やPMS(月経前症候群)でも同様の症状を感じます。月経もプレ更年期も同じ子宮が関係する悩みなので、辛さを感じるようなら婦人科医に相談しましょう。また、20代で同様の症状を感じる場合は自律神経がきちんと機能していない可能性があります。この場合は心療内科の受診をオススメします。

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プレ更年期はどんな時期?更年期との違いは?

ではプレ更年期と、更年期には違いがあるのでしょうか? まず更年期は閉経する50歳前後、そしてプレ更年期はまだ妊娠機能のある40歳前後と、症状が出る年齢が異なります。

「現代の40歳ってまだまだ見た目も心も若いですよね。しかし、30代後半から更年期の症状は徐々に出始めてきます。40歳前後で更年期の症状が出てくるのは、当たり前のことなんです」(海老根先生)

エストロゲンの分泌が急激に減少する50歳前後は更年期の症状が顕著に現れますが、40歳前後でも徐々に減少するため更年期障害と同じ症状を感じるようになります。

ただ、更年期には様々な症状が一気に押し寄せるのに比べ、プレ更年期の時期は数ある更年期障害の症状の一部が現れる程度。そのため更年期障害だと思わず「なんだか調子悪いなぁ……」と悩んでしまうのです。40歳はまだまだ体も思い通りに動きますし、妊娠もできるので自分では若いと思ってしまいがちですが、体内では確実に変化が起きているのです。

海老根先生は、「現代の女性はストレス過多。仕事、育児、家事とさまざまな責任を背負って、女性にとって本当に大変な社会。そのせいで自律神経の機能も低下してしまい、体調不調を感じやすくなっていると思います」と教えてくれました。

また、現代人の痩せ体型に原因がある可能性も。「微量ですが、皮下脂肪にもエストロゲンがあり、皮下脂肪が少なすぎると更年期障害の症状がでやすいのでは?」と海老根先生は警鐘を鳴らします。

ストレスフルな生活と、痩せ過ぎ体型が原因となる“プレ更年期”の症状は現代特有の現象なのかもしれません。

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もしかして、プレ更年期? 症状セルフチェック

人によっても現れる症状が異なる更年期。もちろんプレ更年期に現れる症状も、人それぞれです。海老根先生は「症状は全て現れるわけではなく、ちょっとずつ出てくるので、気になる症状が出てきたらかかりつけの婦人科に相談しましょう」と教えてくれました。下記は代表的な更年期の症状です。悩んでいる症状と照らし合わせてみて下さい。

  • □のぼせ・ほてる・発汗
  • □口の乾き・のどのつかえ
  • □肩こり
  • □食欲不振・吐き気
  • □便秘・下痢
  • □腹痛
  • □しびれ
  • □知覚過敏
  • □関節痛
  • □筋肉痛
  • □頭痛・めまい・耳鳴り
  • □物忘れ・集中力の低下
  • □不眠・不安感・疲労感
  • □動悸・息切れ
  • □皮膚や粘膜の乾燥・かゆみ
  • □膣炎・性交障害

このような症状により生活に支障が出るようなら、漢方薬やサプリメントなどで緩和することも可能だそうです。

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プレ更年期に知っておきたいこと

女性なら誰でも訪れる更年期、それは全ての女性が“プレ更年期”の症状に悩まされる可能性があるということ。プレ更年期の症状に悩まされてしまったら、どうしたらよいのでしょうか?

「もうしょうがない!と諦めるしかないですね(笑)。だって人生の折り返し地点にいるんですから、それ以上若くなることはありません」と海老根先生は断言します。

日本人の女性は責任感が強く仕事・育児・家事を完璧にこなそうとします。しかし更年期障害やプレ更年期の症状で思い通りに心や体をコントロールできなくなると、もともとストレス過多なところに更にストレスが加わってしまいます。

「全てを完璧にしようと思ってはダメ! “諦める”ことで人にも「しょうがないなぁ」と優しくなれますし、人間力が増しますよ。私の周りで更年期障害が軽い人は、ちょっとふっくらしていて、あっけらかんとしている人(笑)。神経質で思いつめるタイプの人は更年期障害の症状が出やすいように感じます」(海老根先生)

ストレスと更年期障害の症状はとても密接に関係します。ストレスマネジメントを心掛けて、快適に過ごせるといいですね。

更年期はまだ先だと思っていても、緩やかにエストロゲンが減少し更年期障害と同様の症状が出る40歳前後。「私はまだまだ若い!」と過信せず、無理をしない生活を送りましょう。

また、無理のない生活を送るためには家族や周囲のサポートも必要です。プレ更年期~更年期障害の症状を理解してもらい、場合によっては家事など手を抜く努力も必要かもしれません。さまざまな心と体の変化を感じるこの時期を乗り越えれば、今度は素敵な第二の人生(セカンドライフ)が待っていることでしょう! ぜひこの時期特有の症状とうまく付き合って、健康でイキイキとした生活を送ってください。

取材・文/小野

取材・監修者プロフィール

海老根 真由美
白金高輪海老根ウィメンズクリニック院長
埼玉医科大学医学部卒業。埼玉医科大学総合医療センター産婦人科、さいたま赤十字病院産婦人科、都内の産婦人科クリニックを経て平成25年に白金高輪海老根ウィメンズクリニックを開業。順天堂大学産婦人科非常勤講師、埼玉医科大学産婦人科非常勤講師、埼玉医科短期大学非常勤講師、国士舘大学スポーツ学科非常勤講師

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