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更年期をうまく乗り切る!医師に聞くストレス解消法

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更年期と切っても切り離せない“イライラ症状”。人によってはうつ状態に陥ることもあります。女性ホルモンが減少すると共に、日常生活で直面するストレスも大きな原因のひとつです。そこで今回は、更年期の女性がストレスとうまく付き合っていく秘けつを、産婦人科医の高橋しづこ先生に教えてもらいました。

目次

更年期のストレスの原因は?

50歳前後、更年期の女性は仕事や家事、育児、介護など様々な仕事を抱えるためとても忙しい…。とくにお子さんがいらっしゃる方は受験なども控え、悩み事も増えがちです。それだけでもストレス過多ですが、更年期によるホルモンバランスの崩れによるイライラ症状と合わさると、自身ではコントロールができないほど感情の起伏が激しくなります

「女性ホルモンのエストロゲンは脳の視床下部から脳下垂体へ、そして卵巣へと指令が伝えられ分泌されます。これが更年期にさしかかるとエストロゲンの分泌が急激に減り、脳からの指令が卵巣に届かなくなるのです」(高橋先生)

ストレスが溜まると、その指令が鈍くなってしまうんだとか。更年期の症状を軽くするためには、ストレスを溜めないよう心掛けることが大事なんですね。

「年齢を重ねると、どうしても若い頃と比べて肌の調子も悪くなりますし、体も動かなくなります。でもそれは当たり前のこと。『なんで今までの私と違うの!?』と悲観的にならずに、そんな自分のことを認めてあげてほしいですね」(高橋先生)

自分を責めるのではなく、“50年間がんばってきた自分をゆっくりと休ませてあげる時期”と考え方を切り替えて生活することを意識していきましょう!

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更年期のストレス症状とは?

イライラが止まらないこともあれば、うつうつくよくよしてしまい何もやる気が起きないなど、様々な症状に悩まされる更年期。この時期はどんな精神状態になりがちなのでしょうか?

「イライラ症状が出る方が多いですが、なかには突然悲しい気分になったり、眠れない、疲れが取れないといった体の不調を訴える方もいます。これを不定愁訴(ふていしゅうそ)と呼びます」

月経前に起きるイライラ、どんよりした気分と似た症状が更年期にも起こります。このような症状は女性なら誰にでも起こること。そんなときは家事や仕事の力を少し抜いて、ゆっくりと休むことが必要です。そこで重要になってくるのが“家族の協力”。

「この年代の女性はとにかくがんばり過ぎ。心と体に不調を感じたら、家族に労わってもらわないと乗り切れません。多少家事がおざなりなったとしても“体調悪いときは休んで”と家事を手伝ってあげて欲しいです」(高橋先生)

場合によっては家事代行サービスなどを利用することもオススメ。奥さんが辛そうなときに、間違っても「部屋散らかってるなぁ」「料理手抜きじゃない?」なんて言ってはいけません! 更年期の症状で苦しんでいるときは、とにかく家族のサポートが必要なんです。

また、仕事でも周囲の理解が大切です。

「特に、女性上司は生理に伴う不調、更年期に伴う不調に対しての理解が、男性上司に比べて低いようですので、社会全体で女性の自己ケアが心置きなく出来るようにサポートしていく必要もあると思います。」(高橋先生)

一方で、生活に支障が出るほどに更年期の症状が辛い場合は、無理せず婦人科医に相談しましょう。

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更年期を乗り切るストレス解消方法とは?

女性ならどうしても避けられない更年期の症状を少しでも緩和するには、ストレスとの上手な付き合い方が重要になってきます。ストレスを溜めないようにするには、日ごろからどんなことを心掛けたらいいのでしょうか?

・適度な運動

日常的に運動を続けると、体も心もすっきりします。しかも骨と血管も鍛えられるのでオススメ。閉経後の女性は骨粗しょう症になりやすいので、予防のためにも軽い運動を続けましょう。

・糖質を控える

更年期に差し掛かると肥満体質になることがあります。また糖質を摂ることで血糖値が急激に変動するとイライラの原因にもなります。極端な糖質制限は健康を害することもありますが、ご飯の量を減らすなど適度に糖質を控えるとよいでしょう。

・アロマテラピー

リラックス効果のあるアロマテラピーもストレスコントロールに効果的。一般的にはラベンダーやゼラニウム、ヒノキなどはリラックス効果が高いといわれていますが、自分が心地よいと感じる香りならなんでもOK。ハンカチに香りを移して、ちょっとしたタイミングで香りを楽しむとリラックスできますよ。

・マッサージ

疲れたときは、マッサージもオススメ。もちろんマッサージのプロにお願いしてもいいですが、家族にちょっと肩をもんでもらうだけでも心も体もホッとしますよね。お気に入りの香りをかぎながら行えば、一石二鳥です。

・サプリメントを摂る

女性ホルモンに直接働きかけるサプリメントも◎。エストロゲンと似た作用のある大豆イソフラボンや、エクオール、最近はチェストベリーも月経前や更年期のイライラ症状を緩和してくれると注目されています。

・漢方

更年期外来でも処方されるのが漢方薬です。当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)、加味逍遙散(かみしょうようさん)、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)が更年期の症状を緩和する漢方薬として処方されます。気になる方はお医者さんに相談しましょう。

・無理しない

ストレスを溜めないためには、無理をしないことが一番です。アウトソースできるものはアウトソースする。頼れる人には頼る。なんでも自分でやろうとすると、どうしても無理してしまいます。そのためには家族や周りの人にも更年期の症状を理解してもらうことが大切です。

「更年期とは、ある意味自分と向き合える時間。年齢を重ねたことを誇らしく思って欲しいです」という高橋先生。とかく日本人は“若々しい”ということを意識しがち。しかし、年齢を重ねたからこその魅力があります。

年齢を重ねた自分を認め、受け入れることでストレスも軽減されるのではないでしょうか。パートナーにも「今の君が一番素敵だよ」と言ってもらえたらうれしいですよね。更年期をうまく乗り越えられたら、今度は楽しいセカンドステージが待っているはず!

取材・文/小野

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取材・監修者プロフィール
高橋 しづこ
医学博士、産婦人科専門医、臨床遺伝専門医
米国オレゴン州私立Reed Collegeを卒業。その後、東海大学医学部へ入学。同大卒業後、東京大学医学部大学院より医学博士。都内総合病院の産婦人科、不妊治療クリニックなどで活躍中。3人の子供をもつママドクターで、高齢不妊・妊娠・出産のつらさや痛みが分かるぶん、患者さんのお話にはできるだけ真摯に耳を傾けたいというのが信条。女医+(じょいぷらす)所属。

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